第289回 短く持つか短尺を使うか?

       
何だか今年は季節感ないですね
天気の良い日は、まだ初秋の様な気がします。

全国的に緊急事態宣言が明けてから秩父や日光などへの日帰りの紅葉狩りバスツアーが連日満員御礼らしいです。私の後輩が「は*バス」の広報にいるのですが、メディアからの取材対応で毎日手一杯なんだとか。街角調査で今やりたいことアンケートでも日帰り旅行が半数越えの人気でした。

ゴルフ場の予約もどこも過密状態です。

皆さんの我慢が一気に爆発した感じがします。
ヨーロッパの様に今冬の感染拡大に繋がらないことを祈るばかりです。

日本のツアーは男女ともに残り試合は僅かになりました。
男子は残り3試合。金谷拓実プロが来ましたねぇ。実力は申し分なし、その勢いのまま、三井住友VISA太平洋マスターズで2位で賞金ランキング1位。松山英樹プロ以来のルーキーイヤーでの賞金王に手応えを感じていると思います。

さらに女子の賞金女王争いも熾烈です。
腰痛で前試合では棄権をしたメダリスト稲見萌寧プロの伊藤園レディスの2日目は8バーディノーボギィですよ。一気に他者を引き離したと思いました。
故障を抱えてあのゴルフをやられたら他選手は萎えてしまいますよね。
2位に9打差をつけて今シーズン8回目の優勝で賞金女王へまた1歩近づいた気がしました。残り試合は2試合。

男女とも楽しみです。

さて、先日練習場でゴルフ歴5年ほどの友人“T”のキャディバッグを覗いたら短いドライバーが入っていたので見せてもらったところ短尺ドライバーでした。飛距離アップを最優先していた彼は長尺ドライバーを使っていた時期もあったので意外だったので尋ねてみると・・・。

3年ほど前の45.5インチのドライバーのシャフトをカットして44インチにしたのだとか。1インチ:2.54cmだから4㎝弱短くしたことになります。
最近ドライバーが飛ばない上にアチコチと落着きのない球筋になっているのはドライバーが長いからコントロールできてないと思ったんだとか。
シャフトカットする前に短く持って打つとミート率が上がり方向性が定まって球筋も落ち着いてきたので、飛距離は落ちたけど思い切って切ったと言ってました。
じゃ、短く持って打ってれば良いんじゃないかと尋ねたら、グリップエンドが気になるのと、スイングすると右手首の内側にグリップエンドがすれて肌が擦り剝けてしまったとのことです。

ただ切るだけでは、クラブのバランスも崩れてしまうと思ったんですが本人にはたまたま合っていたんでしょうね。

香西プロこの判断はいかがなものでしょう?

アマチュアゴルファーは1ヤードでも飛距離を求めるために長めのドライバーを選択する方も多いです。ただその分ミート率が下がる方も多いです。
そうなると方向性は不安定になりますし距離が出る分OBの確立も上がります。

ゴルフでは何処に打つかを決めて、そこに狙い打てる技術も大切です。
プロの試合では、2打目をフェアウェイから打つのとラフから打つのとではボールをコントロールしスコアメイクするという観点からは大きく変わってしまいます。

もちろん飛距離とコントロール、どちらも手に入ればスコアアップの可能性は高くなりますが、月1ラウンドのアマチュアゴルファーが両方手に入れるのはそれなりの努力が必要です。

前置きはこの辺にして、結論Tさんの判断は6割正解と思います。
Tさんはスコアメイクのために“一旦”飛距離アップをあきらめたんだと思います。

飛距離を求めて長いクラブを使っていればヘッドスピードが速くなり芯を食った時の打球は高弾道で飛距離も出るでしょう。
ただしコンスタントにミート率をキープすることは容易ではありません。
そこで、飛距離アップを一旦あきらめてミート率を上げて芯で打つことでも反発力は高まりそこそこの飛距離はキープできるはずです。

振り遅れることも減ってスイートスポットで確実にミートできるように練習すれば振り抜きもよくなりヘッドスピードが上がるかもしれません。
実際、シャフトカットしても飛距離アップに繋がることもあります。

ただクラブバランスの問題は残ります。長尺は比較的ヘッド側のしなり、いわゆる“先調子”に設計されているモノが多く、しなりも使って高弾道で飛ばす設計になっています。それをカットすれば中調子でしなるシャフトになり出玉も低くなり効果が出づらくなることもしばしばです。

ゴルフをやっていると体の調子、例えば腕や脚の怪我などにリンクしてクラブやスイングを変えないと上手く行かなくなることもあるんです。

特に若い方なら回復すれば、まだ上達のための伸びしろが残っています。
その伸びしろを考えると、あわててカットせず1円玉の直径と同じ2センチ程度で良いので暫し短く持つことで凌いで少しずつ長く持つように戻していくのが良いとは思います。

シャフトは1度切ってしまうと元に戻すことはできませんから。

練習して技量が上達していけば長いシャフトでもミート率が上がってくることは当然あります。その時が来ると信じて練習して慣れるまでクラブの持ち方で調整することをお勧めします。
キャディバッグに長短2本のドライバーを入れて練習するのも一考ですが、違うクラブだと中々上手く行かないと思います。
その意味で6割正解と申し上げました。

クラブ選びで最も大切なことはアドレス時のグリップ位置です。
グリップ位置は左股関節の前、またグリップとシャフトの角度は140度から150度くらいが適正と言われています。身長、手足の長さは各々違ってもその位置と角度でスッと構えられるシャフトの長さを基準にして初期の段階でスイングを作ることが大切です。

これを憶えておいてください。

実はこの他にもクラブの長さを考える際、トゥとヒールが地面と触れ合う
“ライ角”に関しても言及しないといけないのですが、それは次回にしますね。

最後に今週の最新「週刊ゴルフダイジェスト」で私がPRGRから今月11月に新発売される2021 「egg 44」 短尺ドライバーの試打をした記事が掲載されています。
同社は2017年から短尺ドライバーのeggシリーズを販売、2019年にもグレードアップして「プロギア NEW egg 5500 ドライバーIMPACT SPEC」を販売しています。そして今回最新モデルを販売します。
長さも44.5インチの短尺仕様でシャフトが短くてスイングしやすいだけではなくフェース面の弾きも良くなり低重心+深重心となって高弾道が打てます。また、ロフト角10.5度のモデルの場合、重心角(重心アングル)が大きく入ってますのでボールの捕まりが良くなってます。スライスが多い人にも向いてます。

先に話した通り、伸びしろを考えて45インチ以上のドライバーを短く持つのも良いと思いますが、飛距離よりまずは方向性重視ですぐにでもスコアをまとめたいという方は短尺専用に設計された旧モデルなどを中古で安価で購入して試してみても良いと思いますよ。
アマチュアゴルファーは長くゴルフをしていく上で、常に絶好調とはいきません。その時の自分の調子でギアを変えてラウンドすることもストレスを貯めずに楽しくゴルフをすることに繋がると思います。

ありがとうございました。

香西プロが言う通り、単純にシャフトカットするよりはヘッドやシャフトが専用設計されて、高弾道・低スピンといったドライバーに求められる飛距離アップ性能を残しながら短尺ならではの扱いやすさも兼ね備えたモデルが良いですね。香西プロの試打記事を参考に皆さんもまずショップで試打してからでも良いのではないでしょうか?

今年も残すところ1か月半です。
忘年コンペの前のイベントと2022年1つ目の大イベントが決まりました。

●12/14(火)
第39回川村コンペ~フェアウェイキープ大会~
担当:川村亨プロ
会場:岡部チサンカントリークラブ(美里コース)

●2/23(水)~2/25(金)
ETGS埼玉宮古島ツアー
Aコース:2泊3日 3ラウンド
Bコース:1泊2日 2ラウンド
担当:川村亨プロ
会場:2/23(水)シギラベイカントリークラブ
   2/24(木)エメラルドコーストゴルフリンクス
   2/25(金)エメラルドコーストゴルフリンクス

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